アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)では、アミロイドベータやタウといったタンパク質が神経細胞に蓄積してダメージを与え、認知機能が障害されます。
以前、アルミニウムがアルツハイマー病と関係することが指摘されましたが、その後、否定する見解が出されています。厚生労働省のサイトでも「現在は、この因果関係を証明する根拠はないとされています」(リンク)。
しかし、最近の論文では、アルミニウムがアルツハイマー病と関係ないとは言い切れない事実が報告されつつあります。脳内のアミロイドベータの蓄積とアルミニウムの含有量に関連があるということです(参考:J Alzheimers Dis . 2020;73(4):1627-1635. )
アルミニウムは土壌や水にも含まれているので、野菜、穀物、魚介類などに微量に含まれます。ですので、私たちの体の中に入ってくるアルミニウムをゼロにすることは難しいでしょう。
しかし、食品添加物としてのアルミニウムの摂取量は、意識すれば削減できます。ベーキングパウダーやホットケーキミックスに含まれる膨張剤にはアルミニウムが含まれています。一方、パン酵母でパンを膨張させる場合は膨張剤(ミョウバン)は使用しませんので、心配する必要ありません。
最近は膨張剤でもアルミニウムフリーのものが出てきているようです。安心してホットケーキを作りたい場合は、アルミニウムフリーかどうか、成分表示を一度は確認しておきたいものです。