Dr_Salmiの研究室

食にまつわる話題

アルツハイマー病の予防に取りたい3つの食品

 アルツハイマー病は、65歳以上の高齢者の15%が罹患していると言われています。国内の患者数は200万人を超えていて、年々増加しています。2025年には500万人に近づくという推計もあります(参考:厚生労働科研データベース201405037A)。

 アルツハイマー病は治療が困難なので、現在は正確な診断や食生活を含む生活習慣による早期予防が重要となっています。

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 病気の形成ではまず、アミロイドβタンパク質(単体)が集まり、凝集します。そうしててできたアミロイド線維は神経を変性させ、脳を萎縮させると考えられています。

 アミロイドβはビタミンEの摂取により減少することが、マウスを用いた研究で確認されています。1ヶ月の投与後、脳の海馬では50%ものアミロイドβタンパク質が減少しています。ビタミンEはアーモンドやピーナッツに多く含まれています。

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 また、ビタミンE以外にはエピガロカテキンがレートも検討されていて、1kgあたり50mgの濃度で6ヶ月間投与した場合、アミロイドβによる老人斑の形成が半分近く減っていたということです。エピガロカテキンがレートは緑茶に多く含まれています。

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 アーモンド、ピーナッツ、緑茶は比較的手軽に摂取することができますので、アルツハイマー病の予防を考える際は、食習慣にプラスしたい食品です。

 

 (参考:アミロイドβの凝集を抑制する天然物;京都大学アカデミックデイ2018)