Dr_Salmiの研究室

食にまつわる話題

食中毒にも気をつける

  食中毒については、コロナウイルス感染症のニュースの陰で、例年ほど騒がれなくなったように思います。どれくらい少なくなったのでしょうか?

 厚生労働省のデータ(厚生労働省「食中毒統計資料」)によると、2020年の件数は802件、患者数は10,069人となっています。2019年では1061件、13,018人でした。2020年はコロナが広がったことによる外食の機会の減少が影響し、件数、患者の減少に繋がったという意見もあります。それでも前年の8割ほどの食中毒が報告されているので、依然注意が必要です。

 食中毒の発生場所は家庭、店舗など様々ですが、コロナ禍でテイクアウトやデリバリーの利用機会が増えているので、飲食店向けに食中毒に関する注意喚起も出ています(リンク:重要なお知らせ  テイクアウト・デリバリーにおける食中毒予防)。使う側の私たちは、業者さんがきちんとこれらの注意を守ってくれていることを信じるしかありませんが、テイクアウト、デリバリーを使う場合は早目に食べることが大事なようです。また、食べきれない場合に残すのは危険ですので、廃棄するか、買う前に多めに注文しないことも心がけたいです。