Dr_Salmiの研究室

食にまつわる話題

カカオの価格の低下で血圧も下がる?

 昨日、NHKの突撃カネオくんという番組(再放送?)をみました。チロルチョコレートを作っている会社の話でした。茶色のパッケージがもっとも印象に残りますが、いろんな味のものが次々に販売されているようでうす。

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 駄菓子屋にくるような子供にもチョコレートを食べさせたいという、経営者の気持ちから、チョコレートの量を減らすために、中にヌガーを入れたのが始まりのようです。カカオが出に入りにくかった時代の話です。

 カカオといえば、ポリフェノールが血圧降下作用が注目され、大人も積極的にチョコレートをとる機運が出てきました。高カカオチョコレートで、1日25gぐらい4週間取った時に、血圧の低下が見られたそうです(リンク:meiji)。

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 カカオの生産地は赤道付近の国、赤道を挟んで南北緯20度以内に位置する、西アフリカ、東南アジア、中南米に限られています。生産量をいきなり増加させるのは難しいようです。現在でも、カカオの価格は2001年まで下落していましたが、それ以降上昇しつつあります。2019年までに約2倍になっています(参考:世界経済のネタ帳)。

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 NHKの番組では、チロルチョコの大きさが当初の1粒より大きくなったのは、バーコードをつけるためということでした。今後、さらに原料のカカオが値上がりしたとしても、本体のサイズは小さくできないでしょう。やはり価格に反映されて行くのか、少々気になります。血圧への効果を期待している大人や、新作チロルチョコを楽しみにしている子供のためにも、カカオ価格はなるべく低めでお願いしたいところです。